23Jul
暑くなってくると増えてくるのが熱中症。
今年もすでにかなりの方が病院へ運びこまれており
さらに犠牲者も多く出ています。
そんな熱中症対策にドリンクは欠かせませんが、
どんなドリンクでも大丈夫なのでしょうか?
それといも熱中症対策に最も適している
ドリンクってあるのでしょうか。
ここでは最も適しているドリンクとその作り方や
他の熱中症対策などについても書いています。
熱中症とは
熱中症とは、熱などによって自分で体温調節を出来なくなることで
体内の熱を下げることができなくなります。
それによって臓器血流低下や多臓器不全が
引き起こされるのです。
主な症状にめまいや頭痛・けいれん・意識障害
などがあります。
熱中症対策
熱中症対策で一番大事なのが
水分補給ですよね。
人は体内の温度が上がると、汗を出して
体温を下げようとするからです。
それで体内の水分や塩分などのミネラルが失われバランスが崩れて
体温調節がうまく行かなくなり熱中症になるのです。
だから体内から出た水分を補給するために
水を飲むのです。
ただこの水分ですが、どんなドリンクでも良いのでしょうか?
水分補給と言っても、水道水、ミネラルウォーター、お茶、
スポーツドリンク、ジュースなど色々あります。
熱中症対策で一番適しているドリンクは
水分と塩分などのミネラルを同時に補給できることです。
上でも書きましたが、汗には水分の他に塩分などの
ミネラルも含まれており、当然失われるからです。
水分ばかり補給していると血液中の水分、塩分濃度の
バランスが崩れて体に不調を来たします。
なので、熱中症対策では水分補給だけでなく
ミネラル補給も必要なのです。
ここまでだと、それならスポーツドリンクが
熱中症対策にはスポーツドリンクが一番と思えますよね。
でもスポーツドリンクには最近では
人口甘味料などが含まれており、あまり適しているとは言えません。
また中には、次に紹介するドリンクよりも
糖分が多いものがあるようです。
それで熱中症対策に一番適しているドリンクは
実は「経口補水液(ORS)」というドリンクなのです。
この名前どこかで聞いたことありませんか?
そう、ドラマ JIN-仁で南方先生がコレラの患者に
飲ませていたあのドリンクと同じなのです。
病院では脱水症状の人に実際に飲ませるもので
非常に効果的なドリンクなんだそうです。
実はこのORSは薬局とかでも売っているようですね。
ただ価格もそれなりにするようなので
ここでは低価格で自分で簡単に作る方法について書いていきます。
経口補水液(ORS)の作り方
熱中症対策の水分補給に最適なドリンクは
ORSでした。
ただ、買うとそれなりに高いのでここでは
簡単に作る方法を書いていきます。
用意するものは、塩、砂糖です。
砂糖は白砂糖よりも黒砂糖が良いです。
白砂糖は化学処理して作られており、
さらに体に悪いショ糖のみの成分だからです。
黒砂糖には、ビタミンやミネラル、鉄、亜鉛
という体に必要な成分も含まれており
さらに化学処理はされていません。
①水1リットルを沸かして覚まします。
温かい感じまでです。
②塩3グラム(小さじ1/2杯)、砂糖40グラム(大さじ4杯)を
溶かすと出来上がりです。
誰にでも非常に簡単に出来ます。
これにレモンやグレープフルーツ、柑橘類の
果汁を入れるとさらに飲みやすくなります。
ただこのORSは「飲む点滴」と言われるように
非常に吸収が早く効果抜群です。
なのでスポーツドリンクを飲むように
一度にごくごくと飲まないようにします。
室温程度のものをゆっくり、少しづつ飲んでいきます。
さらに寝ている時にも汗をかき、体内の水分や塩分が
出ていっています。
なので、寝る前と起きた時に必ず飲むようにしましょう。
夏に心筋梗塞が多いのは、この寝ている時に水分が出てしまい
脱水症状になっているところで体を動かすからなのです。
またこのORSは飲まなくても良いという人は
麦茶が一番水分補給には良いそうです。
緑茶などはカフェインが入っているので利尿作用で
かえって水分を出してしまうからです。
ただし、麦茶はあくまでも水分補給のみです。
なので、塩分の補給に塩飴などで代用しましょう。
その他の熱中症対策
熱中症対策で水分・塩分補給の他に
まだまだすることがあります。
それが体温を上げないようにすること。
体が熱のせいで体温調節に不具合が起こって
熱中症になるので、体温を上げないことが熱中症対策になります。
つまり、室内ではクーラーや扇風機を
使用することです。
さらに、昼間の気温が高いときは
許されるなら出歩かないということです。
つまり、気温が高い時は室内でじっとしている
ということですね。
もし出歩くなら、水筒など水分をすぐに補給できるものを
かならず携帯しましょう。
今では、小さいマイボトルも売ってありますよね。
また熱中症対策グッズを利用するのも
1つの方法です。
グッズと言ってもかなり効果があるものがあるので
利用しない手はないと思いますよ。
もし熱中症になったら?応急処置のやり方
どんなに熱中症対策をしていても
なるときはなります。
もし熱中症かな?と思ったら、
まずは救急車へ連絡してください。
そして日陰で涼しい場所やクーラーがある部屋などへ移動します。
そして上着を脱いだり、ベルトを緩めたりして
楽にします。
そして水分の補給です。
緊急事態なので上で書いたORSが一番良いのですが
ない時はスポーツドリンク、もしくは0.9%程度の
食塩水を飲みます。
さらに首や脇の下など太い血管が通っている個所を
冷やして体温を下げるようにするのです。
これらは熱中症かもしれない人がいても
処置してください。
早い対応が命を救うことになりますから。
まとめ
熱中症対策のドリンクはORSが一番良いけれど
飲むときはゆっくり、時間をかけて飲む。
ORSの作り方は、湯覚まし1リットルに
塩3グラム、砂糖(黒砂糖)40グラムを溶かしてつくる。
もし熱中症になったら、まずは救急車を呼び、
その後患者を日陰で涼しい場所へ移動させる。
そしてORSや0.9%食塩水で水分補給をする。